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【鬼滅の刃】稽古はお嫌い?【柱】

第1章 プロローグ


これは炭治郎たちが最終選別を終える前の話。
鬼殺隊で才能を高く評価された一人の女性隊士がいた。
彼女は複数の呼吸の使い手であり、剣技の才もあった。
しかし、彼女は体格に恵まれなかった。
戦いの場では体格というのは大きく影響される。
彼女もそんなことは早々に理解していた。

「今日の稽古はこれで終わりです。それでは体をしっかり休めてください。柔軟も忘れずに。私はこの後、用事がありますのでお先に失礼します。お疲れ様でした。」
厳しい稽古で屍と化している隊士たちに向け、流れる汗を拭きながらハキハキと話す一人の女性。
彼女は次の"柱"の第一候補と言われている、階級"甲"の+ *。
裏では"育手柱"とも呼ばれており、鬼の討伐よりも隊士たちへの稽古をつけることが彼女の主な任務である。
どうして彼女がそのような立場にあるのかは、ごく一部のものしか知らない。
小柄な体格なゆえに鬼の首が斬れないからでは。血鬼術が原因なのでは。などと噂をされている。
しかし、彼女の実力は稽古を体験した隊士であれば身に染みてわかっており、隠の護衛や夜が長い冬季には鬼殺の任務に出ている。
さらに今の"柱"の中には*から稽古を受けていた者もいるというので、周りはさらに混乱している。

そんな*の稽古はとても評判が良い。
あらゆる呼吸を使うことができる*だからこそ、多くの隊士のクセや改善点を見つけることができる。
隊士たちは任務の合間に稽古に参加するため、あまり参加できない隊士たちには呼吸や体調管理などの相談も受けている。
そういったこともあり、稽古以外は蝶屋敷で手伝いをしていることが多い。
その蝶屋敷の主である"蟲柱"の胡蝶しのぶも小柄であり、今の戦い方になったのも*の助言からだとも言われている。
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