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【鬼滅の刃】稽古はお嫌い?【柱】

第4章 【蟲】もう一人の姉


私たちは挨拶をし直し、*さんを訪ねた経緯を説明した。
*さんは相づちのみ返し、静かに話を聞いてくれた。
し「(説明)だから、私はあなたみたいに体格に左右されず鬼を斬れるようになりたいの!」
話しているうちに力が入ってしまい言葉が粗くなってしまったので、姉さんに小声で注意された。
*さんは、なるほどと一言発した後、少し考えこんでいた。
し「私は本気なんです。努力も惜しみませんし、食事にだって気を付けています。」
*「あぁ、しのぶさんが本気なのは伝わっていますよ。ただ、」
し「ただ?」
*「だた、少し勘違いをして来られているみたいですのでね。」
し「か、勘違い?!でも、あなたはすごい剣士で、柱やお館様にも一目置かれていると。」
カ「私も同じように伺っていますけど、どこか違うところでも?」
*「ん~。どこから説明したほうが良いものか...
 そもそも、私自身もこの体格で十分に戦えているわけではないのですよ。
 だから主な任務は他の隊士との合同なのです。
 一目置かれているというのも、物覚えが良く、あらゆる呼吸を使えるという特徴があったからでしょう。
 剣技の才もあるといわれたことがありますが、そういったもので体格での差を埋めているという感じでしょうか。」
私は無意識のうちに*さんに相談すれば正解を導き出してくれると、あまりにも自分に都合の良い考えになっていたと気づいた。
やはり*さんは私にないものばかり持っている、また振出しに戻ってしまったと、自分の愚かさと悔しさと悲しさと、いろんな感情がぐちゃぐちゃになった。
そんな泣きたい気持ちを抑えるかのように両手を固く握りしめていた。
姉さんも心配そうに私をみている。
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