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【鬼滅の刃】稽古はお嫌い?【柱】

第3章 隊士として


柱合会議から帰ってきた*は、いつも稽古をしている道場へ向かった。
*は柱と同じような待遇であるため、屋敷を準備されている。
しかし、*の希望により道場の設備を優先し、*の住む家は一般家庭と同じような民家にしてもらっている。
隊士たちの任務は鬼が活動する夜が多いため、稽古は午前のみ行うことが多い。
参加は強制ではないため、自身の体調や任務に合わせて隊士たちは参加している。
午後からは自主練習用に道場を開放しており、残るものがいなければ片付けと施錠まで見届けて帰宅している。
その後、時間があるときは蝶屋敷にいることが多い。
今日のように*が用事があるときは隠のひとりに任せている。
柱は任務で忙しいため、屋敷の管理を隠に手伝ってもらって良いことになっている。
しかし、*の家は管理に困るほどの大きさではないため、留守を任せたり、長期の任務の時などでない限り基本自分自身で管理を行っている。

すでに道場では誰も練習していないらしく、留守を頼んでいた女性の隠から渡された鍵を使って道場の中に入った。
残って練習していた隊士がいたのだろう。
まだ道場の中はわずかな熱が残っている。
しかし、道具もすべて片付けてあり、掃除もしっかりされている。
道場には5,6人ほどだったら余裕で入れる入浴場もある。
こちらは練習前に掃除をするのだが、練習後の今見ても特別汚いとは感じない。
隊士たちがきれいに使っていることがわかる。

道場の確認が終わったので、自宅の庭で素振りをしながら今日の会議のことを考えることにした。
隠には帰って良いと伝えたが、夕飯の準備までしていってくれるという。
どうせならばと夕飯まで食べていくよう頼んだ。
家をもらった当初は隠たちも遠慮をしていたのか、このような頼み事はよく断られていた。
今ではだいぶ打ち解けており、無茶なことでない限り大体の頼みを聞いてくれる。

庭に移動し、木刀を構え、一振り一振り丁寧に素振りをしていく。
木刀が空を切る音、自身の呼吸音や心音、柔らかい日差し、鳥たちの声やはばたく音、そして今日は夕飯を作る音とにおい。
それを感じながら今日の会議のこと、今後のことを考えた。
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