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暁の契りと桃色の在り処 ー紅ー
第5章 その軍議、天守にて。
『まだ、あるんですか?』
『お前達も、この記念日に合う品をあさひに渡せ。お前達の気持ちもわからんではないからな。因みに、俺は打ち掛けだ。日ノ本一の打ち掛けを仕立てさせる。では、軍議は終いだ。この後は、好きなように天守を使え。俺は針り子部屋へ行く。』
ふっと笑うと、信長は立ち上がり、軽やかに天守を後にした。
その後、残された五武将があさひに送るものを何にするか話し合いがあったのは、言うまでもない。
そして、全員が昼げに遅刻し、あさひに不思議がられるのであった。
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