第10章 アリス紛失事件
~Z~
「蟻地獄にかかったのは1匹だけですか…まあいい…どっちにしろ全員籠の中の鳥だ…残りのガキを大広間まで案内して…」
「幹部!この侵入者たちを組織のデータと念のため照合してみたのですが…あの子供…日向棗です…」
「ほう…それは…高名なる我が後輩殿と初対面というわけですか…これは楽しみだ…」
「あと先に来た4人と一緒に行動している2人については組織データに何もなかったんですが…捕獲したこの少女についてデータがありまして…」
「何だ…」
「その子のアリスが…無効化のアリスなんです…」
「…確かに珍しい…日向棗といいこの少女といい…この娘も直接ボスのもとに送るべきかどうか…」
バーン!!
「!!」
「ボンソワール♪」
「これはこれは…安積君…無効化のデータ収集を…」
「はい…」
「君たちが何の目的でここまで来たのか分かりませんが…折角ですしあなた達のアリスを調べさせてもらいましょうか…」
メドゥーサ達は攻撃をしてきた…
「みんな!」
氷のアリスで壁を作った
「なにこれ!石化!!??」
結界のアリスを発動!!
ハルカは増幅のアリスで氷の壁と結界を強くした
「…」
炎で壁を作った…
「おやおや…氷と炎と増幅と結界ですか…増幅以外危力系ですね…しかし防御だけではわたくしたちには勝てませんよ…」
「くそっ…」
「おや?…君たちの援軍が来たようですね…」
「は?」
「…やっぱりユキ達か…」
「みんな!なんで?」
「簡単に言うと……のためだ…蜜柑も無事に連れてこれたし…後はメドゥーサを倒すだけか…」
「…志貴君…安積君…」
「ルカ!!」
「違う!!二人とも!!」
「それは幻覚…蜜柑ちゃん!?」
蜜柑は志貴に捕まってメドゥーサに連れて行かれた!!
「…やはり子供はバカですね…君たちにとって無効化は私のアリスを防いでくれるカードの一つだったのに…」
石化のアリスを発動…
「翼先輩!!ルカぴょん!!」
「足が石化…」
「動かない…」
「くそっ…」
「どうすれば…」
「棗!!」