第28章 イッシュへ
「う~ん良い天気!」
「そうだな…」
ユキとシルバーと氷空は…ヒオウギシティに向かってヒウンシティからタチワキシティ行きの船に乗っていた…
元々休みを取っていたので、挑戦者とかも来ないはずだ…
私やワタルさんに挑戦する前に四天王戦で負ける場合が多いんだけど…
…
…
…
…
暫くして…タチワキシティの街が見えてきた…
「もうすぐね…ここの街を抜けて…とりあえずはザンギタウンに向かうか…」
「そうだな…」
チェレンもベルも元気かな~
確か、トウヤとトウコはカントー地方に来てるんだよね…
ポケモンリーグに挑戦しに来るのが待ち遠しい…
あの子達は必ずリーグを勝ち抜いて私の前にやってくる…
私も、もっと鍛えなきゃ…
「もうすぐ着くから…降りる準備しろって…」
「分かった~」
そう言うと、氷空を抱き上る…
すると、手紙が飛んできた…
微かに魔力を感じる…
「これは…」
シルバーとユキは、手紙を開いて読み上げた…
…
…
もう一人の自分へ
お久し振りです…
そちらの様子はどうですか?
今のこの世界の時間は…
…
…
懐かしさに涙が出てくる…
最近遊びに来ないからどうなのかと思ったら…
もうすぐ子供が出来るなんて…
しかも相手が…シルバーと正反対のナイトメア兄さんとはね?
会いたいけど…また夢とかじゃないと会えないかな…?
あ~でも、他の事で今は忙しいから…会えないっか(汗)
…
溜息をついて手紙を鞄の中にしまうと…船を降りた…
タチワキシティにはポケウッドという施設があるらしい…
ハルカが聞いたらすぐにでも行きそうな施設だな~
私みたいなポケモンバトル専門の人間には分からない世界だから関係ないけど…(汗)
そう思い、歩いていくと…見覚えのある背中を見かけた…
オレンジ色のジャケットに…緑の帽子…金髪の少女…
ベルだ…
「お~い!!ベル!!!」
「あっ!!ユキ先輩!!シルバーさん!!」
「ベルもヒオウギに?」
「うん!アララギ博士のお使いで…」
へぇ~新しいポケモントレーナーか…
「この子が氷空ちゃん?かわいいね~」
「ありがとう…そういえばベルもヒオウギに向かうんだったよね?一緒に行かない?」
旅は道ずれっていうしね~
「ええ~良いんですか?」
「うん!行こう?」
そう言い、手を差し伸べた…
おわり?