第8章 アリス学園とウバメの森
…それで出てみると…
「みんな大丈夫!?」
「蜜柑ちゃん!!」
「いてて…ウチは大丈夫…それより蛍やみんなは…………??」
「「何これ!!ひっついてとれなーい!!!!」」
「えっ……………」
「ライトの熱にひっつき玉の箱がぶつかって大爆発したみたいだね(汗)」
「ええええーーーーっっ!!」
「嘘だろ…セットや裏方どころか王子役と女王役…狩人役までひっつき玉の餌食…」
「しかも1時間は威力消えないなんて…今開演10分前で延ばしても30分が限度だぞ…小さい氷のドームも出来てるし…」
「ごっごめんなさい!!」
「すみません…」
「いや…別にあんたらを責めているわけじゃないから…たまたまひっつき玉がこっちの事故と重なっちゃって不運だっただけで…」
「そうね…でも、まあ…全く責任ないってわけでもないし…色々手伝ってもらうとは思うけどね?」
「…」
「仕方がない…代役を立てるしかないか…」
「え…でも誰が…?」
「こんな事もあろうかと思って一応用意しておいたんだよねーあっ僕狩人やりますから副担先生は女王やって下さいね…」
「「なぜ当たり前のようにお前が演る!?」」
「こーなると脚本も直さないと…」
「先生っ!7人の小人役の子がその…日向君と手がくっついちゃてて…」
「えっうそ!?」
「小人役は初等部低学年の役で体質系にはもう低学年の子は他に居なくて…」
「うわ…困ったな~うーーーん…」
「まさか…」
「いっその事棗君を一緒に舞台に出しちゃうって手もありかな…」
「ふざけんな…てめえぶっとばすぞ」
「えーいーじゃんやろうよー人助けと思って!!」
「何で俺がてめえを助けなきゃなんねーんだよボケッ」
「はーーーー…仕方がない…「6人の小人」に変更するしかないかーーごめんねー」
「…」
「さてと…あとは王子役…」
「あれ…棗君だ…ネコ…?」
「(かっかわいいかもっ…ここで笑ったりしたら絶対殺られるっ…)」
「あははははははネコ耳----!!かーわいー!!ぎゃっ!」
棗が蜜柑にデコピンした…
「あーあ…」
「いったーーーっっ!!何すんねん!!」
「男に「可愛い」とか言ってんじゃねえブス」