第27章 あれから月日は経ち
「うわあ!!!」
「えっ?」
後ろを見ると…周りに炎が広がっている…
…
トクンと鼓動が鳴り響く…
え…頭の中で何が起きたの…?ウチの周りで…ウチの中で…
ドタバタ…カチカチ…パリ―ン!!
近くで氷が凍って割れたような音と…何かが倒れる音がする…
蜜柑がそっちを見ると…
赤い髪の子供を抱きしめた年齢が近いような女性と…赤い髪の男性…
そして、ニッコリと微笑む男性が居た…
「間一髪…って所ね…」
…
‥確か、犯人は外国人という情報って…
「ギャー!!!犯人!!!」
蜜柑は、鳴海先生の方を指さして言った…
「み…蜜柑ちゃん?」
…
しーちゃんとさあちゃんを…助けなきゃ…
蜜柑は、その辺にあった木の棒と小石を拾った…
瞬間…しーちゃんの方が急に犯人集団に攻撃を始めて…年上の男性の姿になった…
…
「お久し振りです…佐倉さん…」
「随分お久しぶり…五島さん…」
「元気そうですね…五島さん…」
「鳴海先生…ユキ先生…」
「長期にわたった任務…本当にお疲れ様でした…」
「もっと長くかかるかと思いましたから…お二人とも…随分早いお越しで…」
「私達は…」
…
…
あの人らって…一体…
蜜柑の体がぐらつく…
気が付くと…棗に抱き寄せられていた…
何かのみかん色の欠片を入れられる…
次の瞬間…色んな事が思い出した…