第27章 あれから月日は経ち
「蜜柑ちゃん…」
「ユキちゃん!!みんな…!!」
懐かしいみんな…大好きな仲間たち…
ウチが取り戻した奇跡…
鳴海「話を聞いてる限り…どうも取り戻した記憶はごく一部…蜜柑ちゃんは…奇跡を起こす天才だね…」
…
…
「蜜柑ちゃん…貴方に…話さなくちゃいけない事があるんだ…」
…
…
…
「ウチが…以前アリスという能力者だった…?」
そして、皆は…その仲間…
「佐倉さん…撲は…貴方に…罪を詫びなくてはならない‥君の…お母さんを死に至る結果に導いたのは…ボクのせいなんです…高校長の元でこの体質を生かして…長年初校長に関する諜報活動していた僕は…彼等に縛られていた事など理由にならない程の罪を…撲は…」
…
それで…すぐそばで…幼馴染のしーちゃんとして…今までずっと…
…どんな思いで…
…
「本当に…すまない‥」
「ありがとうございます…先輩が…しーちゃん達がいつもそばに居てくれたから…何時だってちっとも寂しくなかった!!」
…
お父さん…お母さん…二人の事…今は何も思い出せないけど…
…
「みんなこんなに笑ってる…だから…この海に全部流して…これでお互い…もう、いいっこ無しです!!」
…
「佐倉さん…」
…
「あっ!!忘れる所やった!!さっきゆうてた…ウチをここから連れ出すゆう話し…どういう事?」
「…さっきの誘拐事件で大体気づいていると思うけど…ここの所頻発している誘拐事件…蜜柑ちゃんを含め、国内に存在する能力者・元能力者を狙った…海外組織による「アリス狩り」なんだ…」