第26章 年末年始と事件
鳴海先生は一瞬ユキと目が合った…
初校長の首に手をかけている…
「愚か者はお前だ…」
周りで騒いでいた生徒もシンとなる…
「鳴海先生…」
「どういう事…?」
新聞部の人たちがカメラを回し始める…
「この行動は…私個人の…」
何で、鳴海先生が暗殺を…?
大人たちは…一体…
何を考えてるの…?
これじゃあ、蜜柑ちゃんが悲しむだけじゃない…
鳴海先生を止めようとユキが動き出すと…冷が止めた…
「お父さん…」
「今は…黙って見ているんだ…」
「でも…」
冷は首を振る…
「もう少しの辛抱だから…」
そういうとユキの手を離した…
黙ってステージの方を見る…
それにしても、さっきから様子がおかしい…
こんなにもあっさり上手くいくものだろうか…?
何かしらのアリスで守られているはず…
「随分と派手にやってくれたものだな…」
「!!」
奥の方からZのボスと一緒に…初校長が出て来た…
「…それじゃあ、鳴海先生の近くに居るのは…」
「…多分、偽物で五島代表だろう…ってユキ!!」
ユキが鳴海の所に急にテレポートを始めた…
バン!!…カキン!!
銃声とそれを弾き返す音が聞こえる…