第26章 年末年始と事件
レオが来る日…学園の入り口には出待ちをしている生徒たちがわんさかいた…
「凄い人数…」
「…だな」
「先輩…」
「…ん?なあ…!?」
蛍ちゃんが…バカン砲を構えていた…
「この際、手段は選ばなくていいので、キノコイヤホンを取り付けましょう…」
その場にいた人たちが固まった…
「どうしよう…」
蛍ちゃん達は、キノコ型イヤホンを配り歩いたり攻撃して取り付けたりしている…
コンサート開始まであと1時間…
生徒会としては表だって動けない…
もうそろそろ席に着かないと…
だったら…
「蛍ちゃん!イヤホン一袋貸して!!」
イヤホンの袋を受け取ると…一組ずつ取り出してテレポートのアリスで一気に付けて行く…
「何!このイヤホン!!」
「外れない!!」
「あっそれってレオの声録音できるやつだよね?いーなー」
…
生徒たちの声が聞こえる…
…
「これなら一気に付けられるでしょ?」
「凄い…」
一袋が終わると…
コンサートが開始する時間になった…
「じゃあ、また後で!!」
そう言うととシルバーはユカとハルカの所にテレポートした…
2人もキノコイヤホンを取り付けている…親たちにも渡してあるから…声フェロモン対策は万全だ…
後は…付けてない生徒が問題か…
蜜柑ちゃんはこの映像を中継で見てるんだっけ…
蛍ちゃんの予感が当たらなきゃいいけど…
席で様子を窺う事にした…
…
…
…
…
「…私達は運命共同体…家族だ…しかし、余計な詮索は無用…」
「柚香ちゃん…私は…貴方を羨ましかった…」
…
…
「…!!」
「どうした…?」
「あれ…」
Zのリーダーと共に笑っている初校長の方を見る…
何をたくらんでいるんだか…
そういえば、冷達は何処に行ったのだろう…
と考えてると…ライブが始まった…
「始まったようね‥」
「そうだな…」
…
…
いよいよレオのライブが始まる…