第26章 年末年始と事件
蜜柑が迷宮棟に行ってから最初の正月がやって来た…
ユキは花姫として毎年行っている花園会に出席せずにシルバーと…
シルバーと去年の決算の書類を仕上げていた…
「何で、今更決算の書類がこっちに来てるのよ!!ってかこれって本部の仕事でしょ!!」
「まあまあ…ハンコを押すだけだから…」
それでも急がないと…姫様に怒られる…
それ以前に杜若様に…
あー恐ろしい…
着物も出しとかないと…
…
あー忙しいよ!!
…
生徒会室が氷漬けになっていく…
「うわっ!無意識にアリス使うな!!」
「あっごめん…」
急いでアリスを解く…
「後は、この書類だけだ…」
はあ、やっと終わる…
ユキはアリスを解いた…
「さあ、ユキ…行っといで…」
「うん!」
「バタン…先輩!!」
着物を片手にテレポートしようとしたら、生徒会室に初等部の生徒が乗り込んできた
「花園会が遠のく…」
私の命もこれまでか…人生…長いようで短かったな…
ユキはうなだれる…
「いや、その位で人生が終わってたらとっくにこの話終ってるから…」
…
「あのー先輩…正田さんが…」
「パーマが暴れてるー」
「えっ!?」
…見ると
何かのチラシをもってパーマが騒いでいた…
蛍がセントラルタウンで風船を割って落ち着かせた…
蛍ちゃんナイス!!
「…で、何のチラシを持ってるの?」
「それがですね…」
「聞いてよ先輩!!」
…
…
「…今年のニューイヤーコンサートのゲストが毛利レオ?シルバー…そんな話し聞いてる?」
「聞いてない…」
「連絡ミスかな…」
その件で何か書類が無いか探してると…
「…先輩方、これどうぞ」
キノコの形をした耳栓を渡してきた…
「これは…?」
「耳栓兼通信用マイクよ…」
「マイク…そうか!これで、レオの声フェロモンを聞かない様にすれば…」
「被害を最小限に抑える事が出来る…」
「そう言う事…」
その後…レオが学園に来るまでに耳栓をかき集めて…学園の生徒たちに取り付ける事になった…
ユキとシルバーも耳に取り付ける…
何か起きそうな気がする…
ポケモン達は念の為、グレイシアとオーダイルのボール以外オーキド博士の研究所においてきた…
これじゃあ、姫様に怒られるな…
今度こそ、花姫殿に向かって行った…