第22章 アリス学園の過去と初校長
鳴海は飛んできた石をキャッチして石を投げた生徒にアリスを使った…
「相手にするのは本当に好きな子一人に絞りなよね…モテるんだからさ~って…ナル?聞いてるの?」
「えっ何?」
柚香さんは何処からか釘バットを出して鳴海の方に向かった
「うそうそ!!ちゃんときーてた!!」
…
あの時偶然見てしまった…
…
どんなアリスだってその持ち主の使い方次第で毒にも薬にもなる…大事なのは自分のアリスを信じて愛する事だろ…
…
柚香先輩の泣き顔…
…
お前がこのアリスを持って生まれた事はちゃんと意味のある事なんだよ…
…
柚香先輩にとってまだ守られる立場の僕には見せない苦悩を…
…
君の隣で急いで大人になって…
…
たとえ僕の想いがこの先伝わる事が無くても…
…
…
「フフ…けなげやわぁ…」
「…そうね~見かけによらず可愛いわね♪…ね?先生…」
ゆっきーが草むらから出て来た
「また人のプライベート勝手に覗いて…」
「まーまーお望み通り…噂の裏とってきましたよ…」
「…最近の過度な中等部生徒の安積柚香への嫌がらせ…やっぱり裏で初等部校長が1枚かんでいます…おそらくはそれで不祥事を起こさせて姫様があの子を引き渡す状況に持って行く算段なんでしょう…でも、冷と…鳴海君でしたっけ…その子達が頑張ってくれてるみたいなので当面は大丈夫です。」
鈴子は説明した…
「…問題は姫様でしょうね…先生の懇願虚しく厄介払いしたい本心だだ漏れですし…先生もあちこち問題抱えて大変そうやし…」
「お前ら…」
「今回の件…本人の度量と運に任せたらどうです?」
「え?」
「あっそれ良いかも…先生ってなんだかんだで過保護ですし…」
「あたしの勘が正しければですけれど…ちょっと確かめたい事も出来ましたんで」
「お前ら…?」
ゆっきーは困惑している…
「…これきしの事に自分の足で立ち向かえんのならどの道この先どうフォローしようとこの学園ではやっていけへん…」
「そこから…脱皮できるか試されるってわけか…」
「そういう事♪というわけでこの件は放置という事で!!!」
「…なんでお前らが決める!!」
ゆっきーはツッコミ入れた…