第22章 アリス学園の過去と初校長
「ちょっと…ナル…何なのよ!!」
「いーから柚香先輩…見てのお楽しみ!!」
「えっ?…ぷっあはははh!!何その髪型!!」
「何で笑う!!!!」
「…どうし…ぷっ…どうしたんですか!!先生!!」
「冷まで!!!!」
あれから約半年後…
鳴海…中等部1年1…
柚香先輩と冷先輩は中等部3年の夏…
「何で先生いきなり髪型変えたんですか?」
「それがさ~」
それは、一昨日の事…
「お前…その髪型…ちょっとかぶりすぎじゃないか?」
…
「6年近く経ってから初めて言われたんだぜ!!」
「うわっ…どーでも良い理由…どっか飛んでけブラコン…」
「ブラコンとはなんだよ!!!!」
この頃の柚香先輩は先生や冷先輩達の協力もあって特力とも打ち解けて…
数少ないながらも信頼できる仲間に囲まれていた…
とは言っても彼女を取り囲む厳しい状況は相変わらずで…
「ナル…あんたいきなり背伸びたねー」
「おかげで更にモテの嵐で大変っすよ…」
守りたいからね…
「うわっサイテー…あんたこの間も修羅場こいて冷に怒られてたでしょ…」
少しでも早く柚香先輩や冷先輩よりも大きくなって…
彼女の周囲を吹きすさぶ逆風から…
苦しめる全てのものから…笑顔を…
「…あんたそんな事続けてたら恨みかうよー?」
この間…退学になった子居たじゃん…アレ絶対安積柚香のせいだよー…
どろぼう…
その時…柚香さんに向かって石が飛んできた…