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運命を超えて

第22章 アリス学園の過去と初校長


~時空間~
「…なあさっきからよく出てきはるあの五十嵐薫さんと春海鈴子さんゆう人…ウチ何か…誰かを思い出すんやけど誰やったっけ?」
「さあな/さあね」
「誰でしょうねぇ…」
みんな一斉に棗と氷雪家の人を見た…
「あっ…」
「何か柚香さん捕まっちゃいましたよ」
のだっちと冷が皆に呼びかける…
「…棗…あの女…」



~花姫殿~
「…今回そなたが引き起こした騒動で初等部校長が問題生徒の受け入れと更生を申し出られての…丁度良い…そなた本日よりあちらの世話になるがいい…」
「姫様今回の騒動…安積さんは只巻き込まれただけで相手生徒側の咎かと…」
馨さんはいつにもなく冷静に言った…
「そのような事はどーでもよい…」
「お言葉ですが姫様…特段取り柄も無さそうなこの子…何でそんなに初等部校長が執着するのか興味はないのですか?」
「…それはこの娘が盗みのアリスの…「愛人だからですわよ姫様」」
姫様は何かを言いかけていた…
「この子が愛人?おほほほほほ…」
「そんな筈がありませんわ…」
馨さんと鈴子さんは笑っている…
「…何が言いたい…紅薔薇の君…白薔薇の君…」
姫様が静かにいった…
「確かに盗みのアリスは貴重なアリス…どうせ初等部校長にこの子を引き渡すのなら…一度ここで姫様の為にその力披露させてみては?…と思って♪楽しそうですし♪」
「別に盗みのアリスなどみとうない…アリス盗らせて何が面白い?」
鈴子さんはニコニコしている…
「盗ませるんではありません姫様…例えば盗むことが出来るアリスなんですから…」

表裏一体の…

「盗んだアリスを元の体に戻す力があるならそれを応用して他人のアリスを身体に入れる事が出来るんじゃないか?…と思って」

入れるアリス…

「このアリスの可能性を初校長が気づいておられないなら何や面白いわぁと思って…」
馨さんと鈴子さんがそう言った瞬間…姫様の目つきが変わった
「安積…柚香…柚子の香か…フフフ…可愛らしい名じゃ…」
「柚子の君はどうでしょう?姫様…」
「ホホホ好きにせい…紅薔薇の君」
「はい」
「先程の初等部校長の申し出…柚子の君は花姫に迎えてしまった故丁重にお断りしておくれ」
「はい」
「さて…柚子の君…」
柚香さんは硬直してしまった…
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