第22章 アリス学園の過去と初校長
…今ではその判断を何よりも感謝している…
…柚香先輩と出会って僕は人生に”色”がある事を初めて知った…
嬉しさも…愛しさも…哀しみも…喜びも…恋の苦しみも…色んな色が僕の中にある事
僕の世界に鮮やかさを引き出してくれたのは柚香先輩…
…只、このころの僕は彼女をこう思ってたけどね…
鳴海(あの女…冷先輩達の友達で初等部校長の愛人とかいう…のわりに濁りのない目してる…こいつ先生に気あんじゃねーの?)
…
…
…恥かいてどっかに行け…
鳴海はフェロモンのアリスを使った…
…
…
…自粛…
…
その後我に返った柚香先輩がひたすら僕をぼこぼこにして僕は気を失ってしまった…
…
…
…
「待てって!!柚香!!」
ゆっきーは柚香さんを追いかけている…
「泣くなって…あんなん大した事無いって!!」
柚香さんは毛布にくるまって泣いている…
「…ほらっ俺からの頑張れプレゼント!無効化のアリス石!!」
「ちょっ!!私あの子のパートナーやるなんて一言も…」
「えーやってーおねがーい!!…お前の為にもさ…冷にも手伝って貰うからっ!!」
…
…
「…似てるだろ?あいつとお前…」
…
柚香さんは顔を真っ赤にさせながら先生のアリス石を持って帰って行った…
…
ゆっきーの背後に綺麗な先生が来た…
「あーあ生徒にあんな顔させちゃって…悪いんだ~ゆっきーってば!!」
「なーんですぐそーとるかなぁ…」
「思わせぶりはいけないんだから~!あの年頃の子は思いつめると大変なのよ!!いきなりあの子のアリス石渡されたらどうすんの!」
…
…
「…教え子に恋愛感情とかマジありえないっすよ…」
ゆっきーは空を見上げながら言った…