第18章 胡散臭い演説とサンヨウシティ
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氷で覆われた巨大冷蔵庫の様な部屋だった…
「2人とも…よく来たね…待ってたよ…」
「お父さん…」
シルバーは黙っている…
「…話しって…何?」
「…単刀直入に聞こう…2人は…危険能力系なのか?」
冷は悲しそうに聞いた…
「…名簿…見たの?」
「ああ…体育祭の班決めの関係でな…」
冷は歴代の潜在能力系と危険能力系の名簿を見せた…
「…もしかして…」
「そうよ…蜜柑ちゃんを護るため…そして…初校長を倒すため…」
「…どうしてだ…どうして私の娘が…」
ユキは自分のパソコンを取り出した…
「…これは…」
「これまでに集めた悪の組織のデータよ…久遠時校長はこいつらと裏で組んでいた…実際にしたっぱの中にアリス学園の危力系の卒業生も居た…アリスにもそういった能力があるのは分かるけれど…それだって氷雪家の人間固有の能力の様に自由に移動が出来るわけでは無いよね?」
ユキは今までのデータを見ながら話した…
冷とシルバーも覗き込んでいる…
「…そうだ…だが、そのデータは…どうやって調べたんだ…?」
「そっそれは…」
冷はユキを優しさと悲しみの目で見つめている…
「悪の組織関連の事件を解決しながらデータを集めてて…それと同時に学園の事も調べてたの…カントーチャンピオンとしても調べたかったから…」
「そうか…頑張ったな…」
冷はそういうとユキの頭を撫でた…