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引金の旋律【あんスタ】

第30章 学生編・中秋のVirtuoso


(今のところ私達の素性知ってるのはValkyrieとUNDEAD、Knightsの一部だけなんだから気を付けてよね)

(Knightsの一部?)

(いいから黙って)



いけないいけない。せないずとなるあらにバレて…と言うよりバラしてしまったのはまだ誰にも…姫にすら言ってないんだった。バラした事を知られれば割と大目玉喰らうだろうし。



『………、あんずちゃんは何か仮装とかなさるの?』

「特に決めては無くて」

『そう。お化粧必要だったら言ってね。アタシが可愛くしてあげる』

『やだー!姫、浮気?』

『あら?女同士はそんな関係になれないと思うけど?』

『ひぃん…姫が私にドS発揮してるぅ…』





※※※





『じゃあ…えっと…皆様アイドルですからあまりスプラッタな要望はなさらないと思うので小さな傷や痣、怪我の作り方をレクチャーしますね』



と朝から桜音さんの特殊メイク講座に参加するのは私、Knightsから鳴上くんと瀬名先輩、fineから日々樹先輩、Ra*bitsから仁兎先輩、Tricksterから遊木くん。



『使うのはこの辺の道具』

一同「これだけ?」

『ええ。ですがよりリアリティの色を出すには…ここからここまでとコレとコレ…それからこの辺の色のパレットを使用します』

「うわ、意外と多いぞ!?」

「これって結構センスが必要なんじゃ…」

『そうですね。お化粧もアートなので芸術。センスは大事です』



キッパリと言い張る桜音さんに仁兎先輩と遊木くんは不安そうな顔色を帯びる。



『ご心配なさらずとも私(わたくし)がいるのでご安心を。ではまずは手本を見て頂きますので…しーちゃん』

「はいよー」



としーちゃんと呼ばれた方は前に出ると服の袖を腕捲りする。



「消えない傷を残して♡」

『…いいの?』

「嘘、冗談。御免って」





※※※





「疲れた…」

『疲れたって…アンタ、ベースメイクしか担当してないじゃん』

「でもあれだけの人数熟すと疲れんの。つーかお前は見てるだけじゃん」



メイクルームとして使ってる一室の隅っこで未だに皆の化粧をしてる桜音さんを眺めるのは下宮さんと椎名?くん。
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