• テキストサイズ

引金の旋律【あんスタ】

第28章 学生編・中秋のPassion


『いや、みかたんのせいじゃないよ。ちょっと考える事が多過ぎて口元が緩くなってる私のせいだから』



はあぁぁあ…と肩を落として深い溜息を吐く。進路で悩んでる、みたいな話だったけど…ここまで深刻になる事なんだろうか。
俺達も最近は進路がどうとか、そんな話は良くするけど大半はアイドルへの道を進むだろうし。中には進学とか考えてる人も居るだろうけど。



『バンドはねぇ…多分長くは続けられないんだわ』

一同「!?」

『私達は五人で音楽がやりたいから誰かが欠けて新しいメンバーを迎えるなんてこれっぽっちも考えて無い』



怖そうな連中の集まりなのに仲間意識が強いって言うか…固い絆で結ばれてんだ…意外。



『でも先の事なんて分からないし人生なんて上手く行かないものだし…』

「君がそんな事を言うなんて明日は槍でも降りそうな勢いなのだよ」

「そんな難しい事考えてはるなんて実菜未さんらしくあらへん………せや!実菜未さんも気晴らし行こ!」

「まぁ!それはいい考えね!」

『「え、ちょっと!?」』





※※※





そして場所は変わって付近のゲームセンター。アイドルがゲームセンターなんて誰が想像出来ただろうか。



「藍音ちゃんやるわねぇ…ゴスロリ系ってどうも運動苦手なイメージがあったんだけど…」

『この通り小さいから身軽…って藍音ちゃんはやめて』

「じゃあ実菜未ね」



Knightsのモデルコンビとダンスゲームをして。



「見て実菜未さん!これお師さんが取ってん」

『え、斎宮が?』

「クレーンゲームなどコツさえ掴めば造作もないのだよ」



斎宮がクレーンゲームが得意なんて意外過ぎるし。



『ふふ、あはははは!皆流石アイドルだよね!人を笑顔にするのが上手!』

「まあ!」

「うんうん、笑うてる方がええよって」

「多少はマシな顔になったんじゃなァい?」

「…ふん。世話の焼ける」





※※※





『あー!成程!ハロウィンライブの買出し!』



ショッピングモール内の休憩スペースに場所を移して仲良くお喋り、と言う訳では無いが世間話的な会話をする。
朔間は兎も角、乙狩まで懐いてそうだしマネージャーとこの二人は何度か面識がある様に見える。



「マネージャーサンもこんな所まで買出しか?」
/ 180ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp