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引金の旋律【あんスタ】

第21章 学生編・残暑のNoGender(幕間)


「そうだ。力なら女性は俺達男には絶対に勝てない」

「羽風の坊やもハーフの坊やも…今の言葉、撤回する事をオススメするわ…」

「「?」」

「そもそもあの数々の伝説を作った伝説の不良だったゴトー先輩が姫さんやアカネさんには従ってるんだ…察しは付くでしょ」



不良グループの頂点だっただけじゃなく某暴力団グループを壊滅させたくらいの凶暴な人が姫には従ってる。これは言ったらもう親友としてアウトになるかもだけど、姫は一見普通の可愛い女の子だけど脳筋ゴリラより余っ程ゴリラな訳だ。



『羽風さん…いや、羽風君。腕相撲しよっか。第一段階の力比べでアタシに勝ったらデートしてもいいよ』

「え!?本当!?デートの為だからねぇ?か弱い女の子相手でも手加減しないよ~?」

『勿論。じゃあ折角だからゲーム感覚でUNDEAD対NoGenderでどうかしら』





※※※





そうしてアタシの案で焼肉大会の箸休めとして始まった腕相撲大会。まぁ身内話ばっかりで少ししんみりさせてしまったから、ちょっとくらい楽しくしないとね。藍音の素性がバレてしまったのは想定外だけど折角皆で食事してるんだから、余興の一つ二つは必要。



「UNDEADの一番手は俺だよ。NoGenderからはやっぱりマネージャーである姫ちゃんかな?」

「残念。こっちは弱い順で行くから俺が一番手だよ」



しーちゃんは男の子だけど女の子の如くか弱い。案の定、あっさり負けてNoGenderの二番手はみい。この子は身体小さいけどそこそこの怪力。



(…!強っ!だいぶ華奢な女の子の何処にこんな力が…)

『…んぐぐぐぐ~っ…』



でもまぁやっぱり男の子には勝てない可愛い女の子。此方の二連敗からのいざと言う時はそこそこ役に立ってくれる池ちゃん。羽風君を負かして二番手の大神くんにも勝つ。



「んな馬鹿なっ!?」

「うふふ、ごめんねぇ?こんな口調と外見だけど…俺、れっきとした男だから」

「では次は俺が出よう」



UNDEADの三番手は乙狩君。鍛えてるだけあって池ちゃんの敗北…って事でNoGenderの方がボスを引きずり出された訳だが。この脳筋ゴリラに力で勝てる人なんて同じ男でも滅多にいない。此方もUNDEADのボスを引きずり出すのに成功する。
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