第3章 ナワーブ・サベダー
『……え?それってどういう……』
するとナワーブも不思議そうな顔をする。
『あれ?お前手紙読んでねーの?』
『手紙?』
それって朝読んでたあの手紙のことだろうか。途中までしか読んでないが、一体何が書いてあったんだ!?
『今日の朝起きたら荘園の主から手紙が届いててさ。読んだら面白いことが書いてあってよ。……ほら、読んでみ?』
そう言ってナワーブは私を離し、手紙を手渡した。
【ナワーブ様、この度来た方を新しいサバイバーとして任命致しました。役職は誘惑者なのですが、こちらの手違いで一定のサバイバーに試合外でも誘惑効果が付与されるという不具合が起こるようになってしまいました。修復しようと致しました結果、貴方様含め、対象のサバイバー様はその方と性行為をなすことで誘惑状態を緩和することが可能となりました事をお知らせ致します。----- 荘園の主。】
『とまあ、そういうことだ。』
……はい?
『あの、よく分からないんですけど……』
ナワーブは何故かニヤッと笑って説明し始めた。
『つまりだ。千代の能力が不具合で俺たち一部のサバイバーに常にかかるようになっちまった。だから、誘惑状態を緩めるため?に俺たちはお前とセックスしなきゃ行けないんだとさ。』
…セッ……!!//////
『な、なんでし、しないとだめなんですか!?///』
私は顔を真っ赤にして抗議する。
『さあな。そーやって書いてあるし?ちなみに俺以外にも何人かのサバイバーに同じような手紙が届いてると思うぜ。』
ニヤニヤと怪しげにナワーブが笑う。
……嘘でしょ…////