第1章 切島くんのお部屋
〜5部屋目 一緒にお昼〜
リルルside
『うーん、今日は何作ろうかなぁ…』
考え抜いた末、たまにはイタリアンでも、とパスタ料理にすることにした。
鋭児郎くんは、すぐ側で筋トレしていた。
部屋ですればいいのに、って言うと、ご飯出来たらすぐ食べたいから!、とのこと。
ー とりあえずお昼ごはん作りますか!
支度をしていると、視線を感じてリビングの方を見る。
いつのまにか、筋トレをやめた鋭児郎くんがじっーとこちらを見つめていて、その目とあった。
「…っ//」
『鋭児郎くん? つ、作りにくいんだけどっ//』
「わ、わりぃっ// ついっ…」
真っ赤になった鋭児郎くん、可愛い。
思わずふふっ、て笑うと料理の支度を続けた。
『よし、でーきたっ!』
「あー、すっげーいい匂い!」
鋭児郎くんは、まるで尻尾ふってる犬みたいに言う。
じゃあ、皿並べるな!って言って料理の盛り付けを手伝ってくれた。
席に座ると、いただきまーす!と同時に、がつがつ食べる鋭児郎くん。
前世は犬じゃないかな、と本気で思った。
「やべぇ、全部うまいっ!」
『ふふ、ありがとう// あ、ほらここに付いてるよー?』
「…っ⁉︎/// 」
『んー、本当だー我ながら美味しい!』
ちょっと大胆だったかな、鋭児郎くんの唇の端についていたソースを取って舐めてしまった。
「…リルルっ…//」
ーそう言うの、反則だろっ…///
5部屋目 一緒にお昼 END