第7章 天喰くんのお部屋
〜7部屋目 スカートを履いた私〜
リルルside
始まりはねじれちゃんの一言だった。
「ねぇねぇ!ずっと聞きたかったことがあるんだけど!」
ねじれちゃんがずいっと顔を近づけてきた。
それならずっと聞かないで!なんて思いながら尋ねる。
『なんでしょう…?』
「どうしてスカート履かないの?なんでなんで?」
『なんでって言われても、ズボンの方が楽だしーそもそもスカート持ってないし…』
「えー絶対可愛いのに!!ふっしぎー!」
『って言われてもね…笑』
「じゃあさ!私の貸してあげるから着てみようよ!」
『…えっ…!?』
「天喰くんも絶対喜ぶと思うよ!」
『それはどうだろう…笑』
そう言いながら私はほぼ強制的に、ねじれちゃんの部屋に連れていかれて着せ替えさせられた。
「ほらー!やっぱり可愛いよっ!」
『そ、そうかな…それより、スースーするよぅー』
「ほらほらー天喰くんのところに行って!」
半ば無理矢理、環くんの部屋の前に連れていかれた。
でもどんな反応するのか興味はあったから緊張しながらも、ドアをノックした。
「……リルル?」
ドアの隙間から目だけを覗かせる環くん。
『えっと、部屋入ってもいいかな?//』
ー そうでないと服見せれないし!
「わかった…」
ドアを全開にしたとたん、フリーズする環くん。
『…あのね/// スカート…着てみたんだけど、や、やっぱり変だよねっっ』
「…そんなこと、言ってない。リルルは、何を着ても似合うと思ってた…でも、それは想像以上だ」
苦笑いしながら言うと、環くんは顔を背けて言った。
「それでなくても俺は、君の隣にいていいのか迷うのに…」
『隣にいていいに決まってるよっ//いてもらわないと困る…//』
ー…ありがとう、リルル、いつもその言葉で救われる。せっかくだから、もっと良くみせて
7部屋目 スカートを履いた私 END