第7章 天喰くんのお部屋
〜6部屋目 1週間ぶりの再会〜
リルルside
『あ、環せんぱーい!』
駅で待ってたら環先輩が新幹線から降りてきた。
1週間ぶりの先輩の姿に抱きつくわけがなく、大勢の人の前で抱きついた。
「リルル…ちょっ//こんなとこで抱きつかないで…」
『だって…1週間も会えなかったんですよ?』
離れようとする環先輩だけど、私はぎゅーぎゅーって抱きしめる。
だけど、環先輩の力には敵わなくて、解かれてしまった。
「…ここじゃ、ダメだ、人目につくから、こっち。」
珍しく手を引く環先輩。
ついたのはホームの1番端っこで、ぽつんとある自動販売機の裏。
そして腕を引かれて、ぽすっと環先輩の胸におさまる。
ちょっと強引な環先輩にドキドキした。
『うわっ// 環先輩⁉︎///』
「…ずっと心配だった…駅に降りたら君はいないんじゃないかって…」
『そんなこと天地がひっくり返ってもないです!』
私もぎゅーっと抱きしめ返す。
聞かなくてもわかるけど、聞いてみたい。
『私がいなくて、寂しかったですか?』
「寂しいどころじゃない…死ぬかと思った、だからしばらくはこのままでいさせてくれ…」
6部屋目 1週間ぶりの再会 END