第6章 上鳴くんの屋根裏
〜2日目 お酒の力〜
リルルside
「…電気くん、ただいま戻りましたぁ〜、」
ガチャっと玄関を開けると同時に、いつもより更にテンションが高い電気くんが帰ってきた。
『おかえりなさいっ、よく帰ってこれたねー』
「リルルちゃーん!」
『…えっ、待っ、きゃあっ//…、』
半ば呆れ気味に出迎えると、いきなり勢いよく飛びつかれて、玄関で倒れ込む。
『もぅ〜痛いんだけ…っんぅっ///、』
私の小言を塞ぐかのように、いきなり濃厚なキスをしてきた。
「…んっ、ふっ」
『…んぅ///…はぁっ//』
お酒の匂いと味がキスで伝わってきてくらくらする。
『…っ⁉︎///』
苦しくて息を吸おうと口を開けた瞬間、舌が入り込んできた。
『…んんぅ…ぁっ///』
「…んっ…っ」
電気くんの舌が私の口内を縦横無尽に動き回る。
『…ふぁ、んぅっ///』
「……ん、ぷはっ//」
『…はぁ、はぁっ///もぅっ!//』
やっと唇を離してくれたけど、赤い顔の電気くんに至近距離で見つめられる。
「はぁ、すげー…好き」
『…きゅ、急にど、うしたの、っ⁉︎///』
「俺、リルルちゃんのこと好きすぎて、どうにかなりそう…//」
お酒はこんな効果もあるのかと思ってしまった。
「…リルルちゃんは? 俺のこと、好き?」
『……〜っ///』
「…即答してくれないの〜?//」
『…だ、だって、急にそんなこと言われてもっ///』
「…すげーショックなんですけどっ…」
吹き出しで、しゅん…って出てきそうな雰囲気。
『…〜っ//電気くんが、好きだよ?///』
そう言ってあげると、ニッと笑って軽くキスをする。
でもまただんだん深いキスへと変わる。