第1章 切島くんのお部屋
〜3部屋目 ラッキースケベ〜
切島side
学校からの帰り道。
ふと、前を見ると癒月が、友達と帰っていた。
俺の好きな人だ。
ストーカーみたいでついて歩くのは、ちょっと気が進まないが、同じ道だから仕方ない。
つかず離れずの状態で歩いている。
『きゃっ…』
そんな時、癒月の悲鳴が聞こえた。
前を見ると突風で、スカートがめくれて、下着が見えていた。
「……っ!?///」
目をそらさないといけないと、わかっててもやっぱり男だし。
ましてや好きな人、らしくないが見てしまった。
外見はあんな清楚なのに、下着は結構セクシーなものだった。
ーギャップありすぎだろっ。
あんなもの普段履いてるのかよ///ー
俺は、はっと周りを見渡した。
幸いにも、俺しかいなかったからほっとした。
*
それから数日、あの光景が忘れられなくて、俺は癒月を見れなくなった。
『切島くん?』
「…っ!?// わ、わりぃっ//」
癒月が不思議そうな顔をしている。
本当は、声かけられて嬉しいのに何やってんだ。
とりあえず謝らないとな。
「癒月、ごめん! 俺、この前癒月の下着見ちまった!」
『…ぇえっ///』
「忘れようと、頑張ったんだけど、忘れられねぇんだっ//」
だから、本当ごめんって謝ると、癒月は笑った。
『ふふっ…本当、切島くんって正直だねっ笑 でも忘れて欲しくないかも?なんて笑』
「…は?」
俺は、この前のことも、今日のことも忘れることを辞めた。
3部屋目 ラッキースケベ END