第1章 切島くんのお部屋
お祭り会場に到着すると、いろんな出店があってどこに行こうか迷う。
鋭児郎くんが、なら全部回るか!って言うから片っ端から見て回った。
『はぁーほんとに全部回れるなんて思わなかった!』
「大丈夫か? 疲れてねぇか?」
『んー流石にちょっと疲れたかな…』
「そうだよな、わりぃ、気がつかなくて…」
『でも楽しかったから! あ、そろそろ花火だよ!』
いつのまにか花火の時間になっていて、見晴らしのいいところに移動した。
待っている間、ふと鋭児郎くんを見る。
ヒーローコスであんなに肌が見えてるけど、今日はそれを隠す浴衣、また違った色気を放っていて、ドキドキする。
『……やっぱりカッコいいなぁ//』
「…えっ?」
ー え、うそっ、声に出してたっ?///ー
「い、今なんて、言った?」
『…えっ、えっと、その// あの…』
その時、ヒュー…ドーン!と大きい花火が打ち上がった。
真っ暗な中、突然明るくなる、いろんな形と色の花火がどんどん打ち上がる。
『うわっ、すごーい!花火、綺麗だね!!』
「そうだな!……俺も…お前の方が…」
『ん? どうしたの?』
「くそ、男らしくねぇっ///」
その後、花火が終わって、鋭児郎くんから、すごく綺麗だ、って言われてしばらく動けずにいた。
2部屋目 お祭りデート END