• テキストサイズ

Other Only 短編集

第3章 轟くんのお部屋


〜3部屋目 普通科の私とヒーロー科の出会い〜





今日は、久しぶりに一人で食事をしようと、食堂に向かった。



ー 相変わらず混んでるなぁ



席あるかなぁ、なんて思いながら探し回ってると、ひっそりとした場所に2人がけの席を見つけた。



ー よかったぁ、ここならのんびりできる!



そんなことを思いながら弁当を広げて、食べる準備をしていた。



「ここ、いいか?」



突然、声がして見上げると、A組の轟くんだった。

プロヒーローエンデヴァーの息子で、イケメンだっていう噂は私も当然知っている。

思わず私も見入ってしまった。



「…いいのか?」

『え、は、はいっ、ど、どうぞ』



ー うわっ、めっちゃ怪しまれたよね今のっ



ちらっと盗み見ると、轟くんは特に気にすることなく席に着いてお蕎麦を食べ始めた。



「食堂にいるのに、お弁当なのか?」

『えっ、う、うん、節約してるから』

「そっか、凄いな」



そういうと、彼はまた蕎麦を食べ始める。

自由な人だなぁと思いながら私もお弁当をつつく。



「…どうかしたか?」

『えっ⁉︎ な、何でもないですっ///』



いつの間にか、轟くんを見つめていたみたいで、慌ててお弁当を食べる。



ー は、早く食べないと心臓もたないよっ…



「もしかして…

蕎麦食べたいのか? 悪いがもう残り少ない。

また明日、お前を探すから、それで許してくれないか」
3部屋目 普通科の私とヒーロー科の出会い END
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp