第3章 轟くんのお部屋
〜4部屋目 ほろ酔いキス〜
リルルside
『焦凍くん、大丈夫っ?』
「なにが…だ?」
さっきから虚ろ虚ろな返答をする焦凍くん。
焦凍くんがお酒弱いなんて知らなかった。
やっとのことで焦凍くんのお家に着き、玄関に入った時にはうたた寝していた。
『焦凍くん、お家着いたよ?』
身体を揺らすと、寝ぼけ眼でこちらを見る。
「なんで…お前がいるんだ…?」
『送ってあげたんだよ?ほら…早く中に…ってんぅっ///』
いきなり唇を塞がれた。
いつのまにか焦凍くんの手が後頭部と腰に回されて、深く口付けされる。
ちゅっと音を出して離れると、頬を染めて恍惚とした表情で見つめてくる焦凍くん。
いつもと違う色っぽさでどうしたらいいかわからなくなる。
ー今日は、このまま泊まれよ、まぁ、このまま帰すなんてさせねぇけど
4部屋目 ほろ酔いキス END