第3章 轟くんのお部屋
〜2部屋目 好きな子の水着姿〜
リルルside
今日はプールの授業。
100mを泳ぎきってスタート位置に戻るところだった。
『うわっ!』
「お、大丈夫か?」
滑って転びそうになったところを、支えてくれたのは轟くんだった。
『あ、ありがとう、助かったよ//』
至近距離で轟くんのお顔を拝見するのは心臓に悪い。
水も滴るとは、絶対轟くんのことだな、って思いながら体勢を整える。
「プールサイドは走らなくても危ないから気をつけろよ?」
『うん、本当ありがと!』
気をつけなくちゃ、って気合を入れて轟くんと別れた。
*
轟side
何故か目で追ってしまうあいつ。
その時、あいつが転びそうになったから思わず助けた。
ふと胸元が見えて、意外とあるんだな、と思ってしまった。
あいつと別れても、触れた両手を思わず見入ってしまう。
ー 腕とか柔らかくて、その感触が忘れられねぇ…//
「と、轟くん⁉︎、鼻血出てるよ⁉︎」
「…お」
緑谷からそう言われて、鼻を拭うと本当に血が出ていた。
とりあえず顔を洗いに行った。
2部屋目 好きな子の水着姿 END