第3章 轟くんのお部屋
ー な、なんか急に二人で見てるの恥ずかしい…//
1人で見てるとそうでもないけど、やっぱり本人がいるからかな、と思ってちらっと焦凍くんを見たら、出演中の焦凍くんと同じ表情で、平然としていた。
ー な、なんか悔しいっ!
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『凄く愛されてますね〜全部が好きってなかなかいないですよ?』
『俺も全部好きだ』
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最初は、テレビでなんてことを⁉︎/// って一人で騒いでたけど、もう何回も見ると慣れてくる。
慣れって怖い。
焦凍くんはふと、今ここで、言っていいか?って言うから、お、終わったらね!///ってごまかしておいた。
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『あらー全国ネットで告白しちゃいましたね笑
続いての質問はー
旦那様と最近喧嘩した原因は?』
『……喧嘩なんてしたことあったか?』
《喧嘩というか怒られたことが一度だけ…私が悪いんですけど、帰りが遅くなることを連絡しなかったんですよね、帰ったらものすごく怒られて…同時に凄く心配もかけてしまって、それから気をつけるようにしてます》
『それは、凄く心配されたでしょうねー』
『ああ、帰るまで生きた心地がしなかったな…』
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焦凍くんの顔見なくても空気でわかる。
だから私はもう一度謝った。
『あの時は本当ごめんなさい、連絡したと思ってて…』
「もう済んだことだろ? 今はちゃんと連絡してんだから、もう謝るな」
『…う、うんっ//』
頭をぽんぽんとされて思わず涙腺が緩んだ。
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