第3章 轟くんのお部屋
〜1部屋目 ショートがテレビ出演〜
リルルside
焦凍くんがバラエティ番組に出演した。
すごく嬉しくてもちろんリアタイで見たけど、録画もして夜な夜な見てたりする。
今日も見ようと私はBlu-rayレコーダーに電源を入れると焦凍くんが部屋に入ってきた。
「何か見るのか?」
『焦凍くんが出演したテレビ番組を見ようと思って』
「じゃあ、俺も見る」
焦凍くんは私の隣に座った。
どうしようか迷ったけど、結局一緒に見ることにした。
そしてバラエティ番組が始まった。
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『今日のゲストはー
プロヒーロー!ショートさんでーす!』
『…どうも』
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出てきた瞬間に、ショートぉぉぉ!って、聞いたことある声が聞こえる。
ここで毎回私は爆笑していた。
『ふふ、本当、お父さん、焦凍くん大好きだよねっ』
「…やめてくれ」
そう言って嫌そうな顔をした。
本当、いろんな表情するようになったなぁ、と思いながら二人で番組をずっと見ていた。
そしてコーナーはお待ちかねのー
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『実はですね、ショートさんに内緒で、奥様にアンケートをいただいてます!』
『…そうなのか?』
『はい、では読ませていただきますねー
一つ目、旦那様の好きなところは?』
《…あ、ありきたりなんですけど、全部です。顔も声も個性も、性格も…本当に全部好きで、一つに絞るなんて出来ないです》
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