第2章 切島くんの屋根裏
鋭児郎くんの家は一回だけお邪魔したことがある。
でも他の人もいたし、緊張しなかったけど、今日は違う。
ー たしか、ここ、だよね…//
そっと、ドアを開けると、見たことある部屋でほっとした。
ー キョロキョロ見たらダメかな?
そう思いつつも好奇心には勝てなくて、ぐるっと見渡す。
ー 意外とシンプルな部屋なんだよね、赤いものとか、男気!みたいなグッズがあるかと思ったのに。
ふと、私と撮った写真が飾ってあって目に入った。
ーまさか、飾ってあるなんてっ// 恥ずかしっ…
その時、ガチャっとドアが開いた。
『…あ、おかえー』
「…おまっ、何見てんだよっ///」
『…えっ、ご、ごめんっ…』
「…まぁ、別に、いーけどよっ// 勝手に見んなよなー」
写真は鋭児郎くんに取り上げられて、ベッドに座らされる。
『…嫌だったの?見られるの…』
「…男らしくねぇーだろ、写真なんて飾ってるの//」
『そんなことないよ、私は嬉しかったよ?//』
「…っ、はぁーなんで、そんな可愛いんだよ///」
トンっとベッドに押し倒された。
『…鋭、児郎くんっ?///』
「そんな目で見るなっ…// バス停の時からずっと、抑えてんだから…」
熱っぽい目で見つめられて、普段と違う前髪を下ろした鋭児郎くんに押し倒されて、そんなこと言われたら私が答えられることは1つ。
『…抑えなくて、いいよっ…///』
「…っ⁉︎///」
『……わ、たしもっ// んぅっ//」
その瞬間、噛みつくようなキスをされる、鋭児郎くんの両手が私の両手を捉えてギュッと恋人握りになる。
「…っは、んっ//」
『…んっ、ぁっ//』
ちゅっ、ちゅっと吸われながら息つく暇もなく、キスをされる。