第1章 切島くんのお部屋
〜11部屋目 好きな子の水着姿〜
リルルside
『んー、なんか着心地悪いなぁ…』
「大丈夫?」
プールの授業で水着に着替えた私。
でもサイズがあっていないのかお尻部分に違和感があって、不快を感じていた。
お茶子ちゃんも心配そうに見てくれた。
『なんか、お尻の部分がめくれるんだよね…もーこの水着デザイン悪すぎ!』
怒りながら、お尻の部分を着直す。
ふと、後ろにいた切島くんと目が合った。
『…えっ///うそ、見られたっ///』
恥ずかしくなった私は、お茶子ちゃん、早く行こ!って逃げるように駆け出した。
*
切島side
「…や、やっべ…//見ちまった…」
目の前に気になるあいつが歩いていて、見ないように気をつけていたのに、やっぱり見てしまった。
完全不可抗力とはいえ、見てしまったことに罪悪感を感じていた。
ー 色と形が良かった…//
邪な考えがずっと頭をめぐる。
あいつのためにも忘れなきゃいけねぇんだけど、忘れられるわけなくて、授業中悶々と自分と戦っていた。
11部屋目 好きな子の水着姿 END