第1章 切島くんのお部屋
〜10部屋目 個性事故で好きな人に〜
リルルside
『あ、ありがとねっ、切島くんっ//』
「個性事故にかかったなら仕方ねーよ!俺しか助けてやれないなら助けてやらないとな!」
ニカっと笑う切島くん。
やっぱり優しいし、かっこいい。
今、私は切島くんと手を繋いでいる。
こうなってしまったのは、出かけ先で子供とぶつかった際に個性事故にあったから。
その個性は好きな人に触れないといけない個性。
何がいけないのかは人それぞれで、運が悪いと死ぬこともあると言われてしまった。
だから三奈ちゃんに協力してもらって、思い人である切島くんとこうして手を繋ぐことが出来た。
でも伝わる熱で、私の気持ちがバレないかひやひやしていた。
「やっぱさ、気になるんだけど、どうして俺?」
『…そ、れはっ///』
「緑谷とか、仲良い男子とか他にもいるだろ?」
『…えっと…//』
「俺しかダメって、そういうこと、なのか?//」
10部屋目 個性事故で好きな人に END