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もう迷わない辿り着けるまで〔気象系BL〕

第2章 足並みの乱れ



翔は新緑の中、太陽を見上げ呟いた。

「俺は……
あの人さえいれば他には
何もいらないのに……」

「……………」

そんな翔の言葉を
和也の表情が冷酷になり
眼鏡の奥の瞳からは
冷たい視線が来たかと思うと…

聞いたこともないような
低い声が響く……………

「おキレイなことだな…」

「同感…
何も失ったことのないぼうやの
戯言だな。」

「……………」

翔も負けじと
二人を睨みつけ
強い眼光を飛ばす。

「俺は…
そんな、おキレイな男じゃない!」

潤は大人の余裕の笑みで
翔を怒りを受け止めると…

「だったら…
見せてやるんだなぁ~

毎日、毎日
惚れた相手を
抱くことばっかり考えてる
ただの男だったことを…」


そして、和也を後ろから
優しく抱きしめると

それに答えるように、
和也は潤に身を任せた。


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