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もう迷わない辿り着けるまで〔気象系BL〕

第2章 足並みの乱れ



「あっこの子なんかどう?
お祝い言いたいって……
えー今日だって…マジかー」

「読むなっ!」
「翔……?」


翔の手が伸びてきた。
だか、掴んだのは手紙ではなく
智の手首だった。

「そうか…
そーゆうことか…」

智は必死に振りほどこうとしたが、
強い力でつかまれた手首はビクともしない。

「この間からなんか妙だとは思ってたけど…
まさか昔の男と比べてるとは…」

次の瞬間、
智の躰はふわっと浮き上がり、
木陰へと連れ込まれてしまった。

「どーせ俺は青いよっ!」

そして、誰もいない芝生の上に下すと
智のワイシャツの前を
大きく開け放った。

そして、翔の大きな手が智を抑えつける。

「放せよ!!
何をするつもりだ!!」

振りほどこうとするも、
ビクともしない。

「あっ……翔…やめろ!」
「俺が物足りなくなったのか?
それで女に押しつけようってゆうことか?」

「…違う…翔違うんだ…」

「そーなんだろ!」

翔の鋭い眼光が、突き刺さる。

俺は狡い…
手放すことも…
独占することもできず
気持ちを試してばかり…

翔の手が俺の胸を撫でまわす。
俺の好きな大きな手…

「ああーー…」

抱き締めてくれる腕の強さ
前を見つめる瞳のまぶしさ


失いたくない
その輝きがをーーーー…

「智さん、俺はガキだから……
あんたの昔の男と違って、どこでも
あんたを犯すことかできるんだ!!!」

「翔!!やめろ!!」

怒りさえもこんなにまっすぐなのに……

なのに俺は…
壊れることばかり考えている………


智の目からは大粒の涙か流れだした。

「もう……やめてくれーーー!!!!」

堪らずに叫んだ智の両肩を
翔の手が痛いくらいに
強く掴み、
怒りで、震えだす。


「…………わかったよ……


あんたがそこまで言うなら
望んたどーりに逢ってくるよ……

たっぷりと女と経験を

つんでくればいいんだろ!!!」

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