第1章 新たな始まり
「あ……あんっ……!
そ……そんなの、俺が決めーー…………」
「イヤだねっ!」
ズンッと、ひときわ奥を突き上げられて
智は衝動的に翔の首にしがみついた。
「ひいぃぃぃぃぃーーーー…!?」
その激しさに机が軋み
本がバサバサと床に落ちる。
「これは俺のだ…!
ココも…
アソコも…………
全部俺のだっーーー!」
「あんっ……、やっ…!
バカァ……あっ……
か…勘違いするなっ……」
翔の首に両腕を絡め、
智はその耳元に甘やかな嬌声で訴える。
「俺は…、翔のモノじゃない……。
翔が、俺のもの……
なんだっーー……!」
「…えっ……?」
「いい……、コレは俺のだから……」
キュウッと、
身の内に埋め込まれたモノを
締め上げる。
「……くっ……!」
「は…ああっ……!
ぜ……全部搾り取ってやる……。
一滴残らず、
俺だけのモノだーーー…!」
どこまでも頑固な智だけど、
翔には、愛しくてしょうがない。
(こんなに可愛い人が、
他にいるかよ?)
智が望んでくれるなら、
何もかも捧げる。
跪き、智の綺麗な手の甲に
キスをしながら歓喜とともに
誓うだろう。
「智……!
俺のすべては、
あなたのものだーーー!」
「ああっ……、いいっ……!
翔っ……、
もっと、もっとぉーーー…!」
ようやく智は翔から望む言葉が聞け
夢中でその背中にしがみつき、
自分を攻める律動に合わせて
躰を揺らす。
「あっああ……、
んんっ……!
そこ……あっあっぁぁーー
もっとぉぉぉぉーーーー…!」
喘ぎ続ける唇の間に
チロチロと覗く赤い舌。
「きれい……、
智、最高にきれいだ……」
どちらからともなく唇を寄せ、
甘やかな蜜を味わうために
舌を絡め合う。