第6章 姑息な悪だくみ
智に罵られてもいいのだ。
憎まれたって……
恨まれたって……
嫌われたっていいから。
智の為にも、抱きしめてやりたいだけなのだ。
普段はメチャクチャ芯が強く、頑固なクセに
恋愛になると超奥手で、意外なほど
脆い心を持っている人だから、
孤独からの寂しさに押しつぶされて
深い闇の中へ落ちていってしまうかも
知れない……….…。
その前に救い出さないと…。
しっかりと捕まえて
抱き締めて、
愛しているよと囁きかけて
金輪際その手を離さないと誓わないといけない。
早く……
早く、一刻も早くーーーーー!!!!!