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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第10章 紺青の享楽 ~後編~ 【伊達政宗】R18





(政宗Side)


御殿の自室でたまった手紙の返事を書いていた。

書いてはいるものの…筆が進まない。


ここ最近、頭の中の大半を占めているのが莉乃のことだった。


会えないまま数日が経ち、そろそろ限界を迎えそうな自分を抑えるのに必死でいる。






女中が呼びかける声がする。

「政宗様、莉乃様がお越しです。」




「!?  通してくれ」



あいつから御殿に来るなんて珍しい、いや、初めてだった。

今まで俺が誘った時でなければ、御殿にも城の俺の部屋にも来ない。

一体どういう風の吹き回しだ?
そう思った時、障子が開き、会いたかった俺の想い人が顔を出した。




「おう、どうした?」


心ノ臓がはちきれそうだったが、冷静な俺を装う。





「突然ごめんなさい…」




そう言って黙ってしまう。





「莉乃?」




莉乃は大きく息を吸うと、



「わ、私ね、政宗に聞いてもらいたい事があるの。」




瞳に熱を灯して、まっすぐに見つめられた。

あぁ、この眼… 俺が好きな、この視線。

なぜか俺は「おかえり」と心の中で呟いた。





それからの莉乃は……

思いの丈を、全て俺にぶつけてきた。



俺を殺す気か?という位の、愛の言葉の猛攻撃で、

織田軍の中でも屈指の軍を率いる将の俺が、全く太刀打ちできないほどの。




一気に話す真剣な莉乃の視線を受け止めながら、心の中はかき乱されていた。


俺が惚れた女は、俺の感情のもっともっと上から俺を狂わせる。






「…俺を誰だと思ってるんだ?

お前の全部に惚れて、俺の女になれって言ったんだ。

500年後がどーした。

この時代の立ち振る舞いなんてつまんねーもん、気にすんな。

そのまんまのお前で、飛び込んでこい。

俺が全部受け止めてやる」



ほっとした表情で嬉しそうに笑う莉乃が可愛すぎて。

俺の気持ちを表したくて、腕の中に閉じ込めて口づけした。




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