第8章 淡藤の深謀 ~後編~ 【石田三成】R18
___以前、男女の営みについて書かれた書物は読んだことがある。
その中に書いてあったことを、頭の中の記憶から探し出した。
『舌先で突くように突起を刺激する。
硬さの変化を確認しながら、なでるように舌を這わせ舐める。
相手の反応を見て強弱を変えるべし。』
莉乃様は、肩に止まっているだけの着物を握り締めて、短い呼吸を繰り返していた。
「莉乃様??
気持ちよくは…なっていないのでしょうか??」
「み、三成くん… わっ、私の指南なんて必要ないよ…」
目を潤ませ、好戦的な目で見つめられる。
「いえ、文献で読んだ事のみなので…
もう少し、女性の反応を確認させていただけませんか?」
答えを聞かず、胸への愛撫を続ける。
片方を吸いながら、もう片方は指で攻める。
摘んでは撫で、変わっていく感触に指先を集中させて。
「んんんあっっっ」
莉乃様の背中がしなり、余計に深く口内に突起が差し込まれる。
きっと、感じている、ということなのだろう。
「莉乃様?
その次は…もっと下がってもよろしいのでしょうか?」
頭の中にある書物の項をめくりながら、莉乃様にも確認する。
「、、、?あ、あ…うん…」
顔だけでなくお体も赤くされて、意識がぼんやりとされているような莉乃様のお姿が……
冷静でいなければならないはずの私の体も蝕んでいく。
内側から燃えるような、特に体の「ある部分」が熱くて仕方がない。
最初に習った口づけを、体のあちらこちらに試していく。
ところどころ強めに吸うと、そこには小さな赤い跡が付いて…
その跡がが、まるで自分の印をつけているような、何とも言えない気持ちになった。