第8章 淡藤の深謀 ~後編~ 【石田三成】R18
ふぅ、と恥ずかしそうにうつむく莉乃様は、
「わかった、やってみるね」
そう言うと、少し潤んだ目で少しずつ顔の距離を寄せてきた。
本当に軽く…触れるように唇が合わさる。
莉乃様の柔らかさ、温かさが唇を通じて、体中に染み渡っていく気分だった。
まるで小鳥が餌をついばむように、私の唇もついばまれる。
角度を変え、甘噛みをされるように…
あまりの心地よさに、思わず吐息が漏れてしまった。
少し開いたその隙間に、莉乃様の可愛らしい舌が少し入り込む。
唇を舐めるように、莉乃様の舌がおずおずと動き、離れていく。
「莉乃様、ここまでの復習をさせてください。」
莉乃様の唇を軽く合わせ、だんだんとついばんでいく。
角度を変え、食むように甘噛みをする。
それまで大人しくしていた私の右手が、莉乃様の腰を撫でる。
自然に出てしまった行為だった。
「んんっ…」
「!!」
莉乃様から艶かしい声が漏れた。
「莉乃様!? あの…いかがなされましたか?」
「だ、大丈夫。い、いいから…続けて…」
「はい。もっと他の部分にも口付けてもいいですか?」
「うん、、、」
私は自然に莉乃様を抱き寄せ、唇から頬、そして耳たぶに口付けていく。
すると耳に唇が触れた瞬間、また莉乃様の口から艶のある声が漏れた。
今度は、さきほどよりもっと妖艶な…
「莉乃様? 不快ですか??」
「う、ううん・・・」
莉乃様の様子がおかしい…
「あの、良いのか不快なのか分かりません。
耳はいかがなのでしょう?」
「ひ、人によって違うと思うけど…わ、私は、、、弱いです…」
困ったような顔をして、莉乃様はうつむいてしまった。
あぁ、可愛らしい。
弱いという部分をもっとよく検分してみたくなった。