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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第36章 純白の羨望        【伊達政宗】R18





信長 「莉乃、大義であった」


信長様は彼女の元へと近づくと、


信長 「刑は執行された。
生まれ変わった身でどこへでも行くが良い。
ただし、我が軍の武将並びに関係者、莉乃には金輪際近づくな。」




私は信長様に手を取られ、牢から退出する。


その一瞬、私は彼女を見た。
泣いていた。
その目にあった憎悪の炎は、消えて無くなっていた。


_______



その晩。
城では私の快気祝いの宴が行われていた。

政宗が作った沢山の料理が所狭しと並び、
お酒も甘味もふんだんに用意されている。




信長 「莉乃、体調は良くなったようだが。
痩せてしまった分も早く戻せ。全て、食うが良い」


「流石に全部は・・・
謹んで食べさせていただきます。」

神妙に頭を下げると、暖かい笑いが起きる。



秀吉 「政宗、お前食わないのか?」


政宗 「傷に・・・しみる・・・・・・・・・」

またも大爆笑の広間。



家康 「莉乃がまさかああするとはね。
信長様もよく許しましたね。」


秀吉 「『莉乃をこのような目に遭わせたのだ、死して償わせろ』と即日死罪をお決めになったのに」


信長 「莉乃が願い出おった。
もし死罪になったら、この先ずっとあの女の影を抱えてしまう、と。
莉乃が納得いく方法があるならば、俺はそれで構わん。
こいつの甘っちょろさは今に始まった事ではないしな。」


三成 「おそらく、死罪よりも効果的な罰となったことでしょう。 
恨みではなく、赦しで罪を精算させるとは。
さすが慈悲深い莉乃様ですね。」



光秀 「莉乃、お前が放った手打ち。
なかなかのものだったが、どこかで鍛錬を積んだのか?」


「鍛錬と言いますか、元の世では中・高バレー部だったんです。
毎日練習に明け暮れていましたので、割と腕力には自信が・・・」


バレー部が分からない武将たちに説明する。


ちょうど広間の床の間に、「毬(まり)」が飾ってあったので、実際に見せてみることにした。
インテリア用だろうけど・・・まぁいっか。



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