第34章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】石田三成編
政宗 「信長様、姫のことはお任せ下さい。
俺が、伊達家が責任を持って迎え入れます。
色々と満足させる自信あります。
そして伊達家が続く限り!永代!
織田家と同盟関係にあることをお約束します。」
誠意の塊、のような声色で信長に宣言する。
家康 「政宗さん、何を急にあらたまってんですか。
そんな敬語で話すの聞いたことないですよ、気持ち悪い。
三成に惚れた相手がいるなら仕方ないな、
そっちとうまくやんなよ。な、三成。がんばれ。
一応、織田家には借りがあるんで。
俺が引き受けますよ、その姫。
はぁぁ、面倒ですけど。
もう失礼していいですか?
御殿で準備があるんで、姫の部屋とか諸々の。
・・・いや、俺と同じ部屋でいいか。薬棚を隣の部屋に・・・」
立ち上がろうとする家康を秀吉が止める。
秀吉 「待てこら、何ブツブツ言ってんだ。
決着、じゃなかった、話は終わってないぞ家康。
信長様、三成の主は俺です。
従者のしでかした事の責任はこの俺が取るべきです。
取らせて下さい。
姫のこの先は、この秀吉が責任持ってお引き受けいたします。
元々兄役でしたから、大体の世話は慣れてます。
他の世話も・・・だ、大丈夫です。」
家康 「他の世話ってなんですか。
何照れてるんですかね。
そういう下心が見える相手には、姫の相手はふさわしくないと思いますけど。」
秀佳 「家康お前なっ!
祝言もあげていない姫を御殿に住まわそうとする、お前の方こそ何なんだ!
しかもお前!同じ部屋にって言ってただろ!
許さないぞ!」
光秀 「ふっお前たち・・・くだらないことで争うな。
年功序列という言葉を知らないのか?
順当で行けば、縁談相手は俺だ。退け。」
政宗 「光秀お前・・・年いくつなんだ?」
光秀 「秘密だ」
家康 「は?」
政宗 「チッ、めんどくせぇ!
武士の勝負の方法は一つだ。
全員表に出ろっ!」
深いため息をついた後、信長の鋭い一言が広間を制す。
信長 「黙れ!
勝手なことを申すな、五月蠅い奴らだ。」