• テキストサイズ

【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第34章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】石田三成編







「____ます・・・」




三成 「はっ!も、申し訳ございません!
今一度、おっしゃっていただけますか?」



せりあがってくる悲しみを押し込め、莉乃様の聞き漏らしてしまった言葉をもう一度乞う。

私としたことが・・・





「み、三成君! 
そんなに何度も言える内容じゃ・・・」


顔を真っ赤にされ、また下を向いてしまわれた。



頬を赤く染めた莉乃様の愛らしさ。

この魅力にあがらえる男などいるのでしょうか?


その頬に触れたいと、気がつけば手が伸びていた。
いつもはこんなに軽々しく、女性に触れたりなどしないのに。




滑らかな頬に指を滑らせると、莉乃様ははっと息をのむ。
その音に、私も我に返った。




三成 「す、すみません。つい・・・
なんだか今日の私は変ですよね。申し訳ございません。

莉乃様、先ほどのお言葉とは?」



ふぅ、と呼吸を整えると、莉乃様から驚くべき言葉が発せられる。





「三成君を・・・お慕いしています。
ずっと、前から。」







私は今日ほど、自分の立場を恨めしく思ったことはありません。


自分に向けられる視線が少しだけ特別だと言うことに、気付いておりました。


・・・でもそれは己のうぬぼれかもしれない。


あまりにも莉乃様を想うばかりに、希望が幻覚となっているのかもしれない。




そんな風に思い、感情を封じ込めてきました。




縁談が決まってから、相思相愛だったことを知るなんて。

神様はなんて酷なことをするのでしょう。




莉乃様、私もお慕いしておりますよ。

そして、貴方の幸せを一番に願っています。




だからこそ・・・
こう告げなくてはならないことをお許し下さい。







/ 408ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp