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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第34章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】石田三成編




何も手に付かず、時間だけが過ぎていく。


障子から差し込む陽が赤くなり始め、夕焼けが迫っていることを知った。




私は姫という扱いだけど・・・自分の意思で関係を進ませたい。

今は戦国時代だけど、権力のレールに乗って結婚したくない。




信長様が三成君に話してしまう前に、自分の気持ちを伝えよう。


私は意を決して、彼の御殿へと向かったのだった。












_______________







(秀吉Side)___三成の御殿





三成 「わ、私が縁談ですか?」


三成の御殿に着いて早々、単刀直入に告げた。




秀吉 「驚くのも無理はないよな。
俺も今しがた信長様から聞いたばかりで動揺してるんだ。」




天主に呼ばれ「三成に縁談だ」と聞いたときには何かの冗談かと思った。


だが、信長様はそんな冗談を仰る方ではない。


信長様が縁談と言えば・・・
その先に祝言があるのは決まったようなもの。


要は、妻をめとる事が決まったのだ。

三成もその事情はよく分かっているようだった。




三成 「お立場的に、秀吉様が先になさるのが筋では?」


秀吉 「普通はな。だが、姫のたっての希望だそうだ」


三成 「姫の希望・・・・・・」


秀吉 「姫の意見が尊重されるなど・・・
余程の力を持つ大名とのご縁じゃないか?

お前、相手の姫に心当たりは?」



三成 「ありません・・・」


縁談を希望するならば、三成とそれなりの面識があるはずだ。
と言うことは、俺も知っている相手のはず。

でも、三成は心当たりがないと言う。
もちろん、俺も思い当たる姫がいない。




俺は誰とも分からない相手と縁を結ばねばならない三成を不憫に思った。


いくら信長様からの命令とは言えども。


・・・だが仕方ない、これも武士の運命(さだめ)。

いつかは通る道だった。





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