第33章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】徳川家康編
「にゃっ!!!にゃあぁん!!
(うそっ!!!!声が出ない!!)」
三成 「あぁ、ここにいましたか猫さん。
探しましたよ。さあこちらへ」
秀吉 「え???」
光秀 「ほぅ。」
まるで本当の猫を抱くかのように、私を膝にひょいと抱き上げ、背中を撫でてくる三成君。
「んにゃぁ!にゃぁん!!
(三成君!猫じゃないよ!!)」
三成 「しー、暴れないで下さい、猫さん。いい子だから」
そう言うと抱く力が強くなり、同時に額にちゅっと口づけが落とされた。
耳の後ろをこちょこちょと掻かれ、変な気分になってくる。
身をよじって抜け出そうとするも、三成君にしっかりと抱きしめられていて抜け出せない。
政宗 「おい!飼い主役交代だ。莉乃猫こっちこい」
信長 「莉乃が猫か・・・悪くない。
飼い慣らすのもこれ一興・・・」
目をキラリとさせる政宗に、目を細め獲物を見る目つきの信長様・・・
三成君の手は相変わらず背中を撫でていたと思ったら、
三成 「猫さんはここを撫でられるのもお好きですよね」
そういうと喉から胸にかけてをさすってきた。
「にゃぁぁ!!!!!(だめ!!!!!)」
秀吉 「三成!三成!!三成!!!」
家康 「何やってんだよお前!」
三成君の手首を掴み、その動作を止める家康。
三成 「いかがなされました、家康様? 猫さんですよ??」
家康 「こんなにでかくて可愛すぎる猫、いるわけないだろ!!
さわんな!」
この一言で周りは気付いた。
催眠状態にあるのが三成と莉乃、そしてもう一人いることに。