第33章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】徳川家康編
光秀 「ほう、それは面白い。
その術は捕まえた敵から情報を得るにも使えそうだな」
政宗 「へぇ、そんな事ができるのか!
誰にでも暗示をかけられるのか?」
男性 「残念ながら全員が必ずかかる訳ではありません。
人を信じる心が強く、また純真無垢な方ほどかかりやすい傾向はありますね。
逆に疑い深い性質の方は暗示にかかることを心の深層で拒否しますから、そういう方はかからないことも。」
信長 「貴様ら、武将として身体だけではなく心も強靱でなければならん。
暗示にかかるようでは武将として力量が足りぬということだ。
しかと見せてもらうぞ。」
信長様は面白がっている。
現代にいた頃でもテレビでしか見たことがないけれど、この時代にも催眠術ってあったの!?
男性の説明と信長様の言葉を聞いて・・・
なんだかとても嫌な予感がし始めていた。
「信長様・・・?
武将の皆さんを試すなら、私はこの席にいなくても良いんじゃ・・・」
信長 「何を言ってる莉乃。
貴様も織田軍の世話役として強い精神力があるのか、試す良い機会だ。」
家康 「莉乃に強さなんてあるわけないじゃないですか・・・」
秀吉 「純真無垢の代表格みたいなもんだからな、莉乃は・・・」
光秀 「純真無垢といえば聞こえは良いがな。
まぁバカ正直な娘がどうなるか見物だな」
政宗 「うちにはもう一人、純真君がいるけどな。」
三成 「莉乃様は芯のお強い方ですから、そう簡単に暗示にかからないと思いますよ。」
政宗の言葉をするりとかわし、天使のスマイルで三成君がかばってくれた。
「み、三成君・・・頑張ろうね」
出来試合感が満載でいたたまれない・・・