第4章 梔子の嫉妬 ~後編~ 【徳川家康】R18
軽く唇を合わせたかと思うと、ちょっと舐める。
莉乃の唇が美味しすぎて、やめられない。
だんだんと呼吸が荒くなる莉乃の首元にも舌を這わせ、耳を食む。
途端、「んっっ」と莉乃から聞いたことのない艶かしい声が発せられた。
「耳、弱いの?」
反応が可愛すぎて思わずくすりと笑ってしまう。
「い、言わないで…」
こんな時でも莉乃は負けずきらいだ。
耳でこんなに感じてくれるなら、他の部分は…
期待で胸がはちきれそうになる。
莉乃を喜ばせたい。
莉乃の気持ちいい部分を全部知りたい。
今まで冷たい態度を取ってしまった分を取り返したい。
そんな気持ちだった。
優しく耳を咥えながらさすっていた腰から手を離し、なだらかな膨らみに移動させた。
着物の上からでもわかるその柔らかそうな膨らみを、やわやわと揉む。
おそらくここが頂だろうと思う部分に指を這わせ、円を描くように刺激した。
「んんっっっ」
下唇を噛んで声を我慢する莉乃の反応を見ると、当たっていたようだ。
体も素直なんだと嬉しくなる。
耳と、頂。 莉乃の気持ちいい部分、二つ知った。
着物の合わせからそっと手を入れる。
さきほどの頂は既に硬く姿を変え、それは俺をさらに欲情させた。
「莉乃、脱がすよ」
帯に手をかけ、暴いていく。
しゅるりと肩から着物が落ち、襦袢一枚になった莉乃の姿。
誰にも見せたくない、独占欲が俺を支配する。
薄い襦袢の上から透けて分かる、莉乃の硬くなった胸の頂。
存在を主張してくるそれを、襦袢のうえからそっと口付ける。
反り返る背中、高く上がる声。
「家康、、、 あかりを、明かりを消して…」
恥ずかしさに耐え切れないと言った表情の莉乃。
ホントは明るいまま全部見たいけれど…
一つの蝋燭だけ残し、後は全部吹き消した。
「これでいい?」
莉乃はまたコクリと頷く。
薄暗い室内に灯された一つの明かりが、莉乃のシルエットを浮かび上がらせいやらしさを増した。