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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第32章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】明智光秀編





____数日後  安土城 宴会の間




武将たちが集まり、内輪での宴が行われていた。



いつものように政宗が腕を振るった食事が並び、酒の入った徳利が空いていく。


あの日以降、俺は裏仕事で城を留守にしており、莉乃とも家康とも顔を合わせていなかった。






今夜、数日ぶりにあの腑抜けた莉乃の笑顔を見られると、帰城を少しばかり楽しみにしていた。



例の秘密を餌にからかって、また口づけしてやりたい。

この数日、莉乃のあの柔らかい感触と・・・
口に付いたきな粉を舐めてやったときに出た、あの短い声ばかりが思い返されていた。



あの娘にずいぶんと毒されてしまったな。
苦笑いが漏れる。








が、おかしい。
宴が始まってしばらく経つというのに、莉乃の姿が一向に見えない。





信長 「家康、診てやったのか?」


家康 「はい、ただの風邪だと思います。
熱があるので薬を飲ませてきました。」


信長 「そうか。あやつがいなければ酒が不味い。」



政宗 「あいつの好物作ったのにな・・・後で部屋に届けてやろう」


三成 「莉乃様がいらっしゃらない宴は、なんだか寂しいですね」


秀吉 「治るまで針子の仕事は休むように言っといた。
あいつはすぐ無理するからな。」




光秀 「莉乃に何かあったのか?」





話の流れから察するに、莉乃は風邪?
部屋で寝込んでいるのか。 ・・・気持ちが妙にざわつく。






家康 「光秀さん、恋仲なのに何も聞いてないんですか?」



いつからこのような目を向けてくるようになった、家康。
まぁいい。今はそれよりも気になる事がある。


恋仲だと??







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